2014年08月03日

ブリュッセル グランプラスとランビックビール

次の目的地はブリュッセルでした。


ここはアムステルダムから次の大きな目的地であるサックス生誕の街”ディナン”に行くためには必ず通りますし、市内には有名な楽器博物館があります。



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どこも素晴らしい街並みです。



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商店街のアーケード





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チョコレート屋さん






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途中、かの有名な”小便小僧”に会いました! ここが元祖なのだそうです。



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小便小僧、、、じつはただの路地の裏側にポツンとあって、すげえちっさいんです。 

シンガポールの”マーライオン”、”コペンハーゲンの人魚姫像” そして”ブリュッセルの小便小僧”は世界3大がっかり観光名所とされているようです。


ちなみに帰国後、小便小僧像の裏側には小便少女像があって、近年はそちらの方が人気があるという事をしりました!

少年だと良くても少女だと色々とおおやけにしにくい問題がある様で(笑)あまり知られていない様です。




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グランプラスという広場があります。



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旧市庁舎など、歴史的建造物に囲まれた広場です。



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建物には王や騎士達の彫刻が沢山。


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まさにゲームの世界。ドラゴンクエストの世界です。  






グランプラスに近い宿を予約していたのですが、宿屋の親父が部屋を取っていなかったというハプニングがありました。  


おっちゃん曰く
「あーー!日本人の名前ね、みんな同じ感じだからまちがえちゃったのよ!
でも大丈夫よ!いい部屋が空いてるからそこ泊りなよ!値段同じでいいよ!」
杉本訳


との事、


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これがグランプラスを一望できる素晴らしく良い部屋なのでした!


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夕方



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おっちゃん。。。ありがとう。

綺麗な写真が何枚も撮れました。





そして、ここブリュッセルでの密かな目的の一つに”ランビックビール”がありました。

ベルギーにはビール醸造所が125カ所もあり、銘柄は1000種を超える!という、ビール好きにはたまらない国なのです。



”ランビックビール”とは?

これは自然発酵に由来するビールを樽や瓶に詰めて数ヶ月から3年ほど寝かせ、熟成させてから飲む、生ビールとは対局をなす素敵飲み物。

ブリュッセルを中心とした半径10マイル程度の地域でのみ作られる類希なるビールなのです。




ここでしか飲めないビールがある。そう知ったからには飲まなければなりません。

しかし数も多いので、何を選べば良いかわかりません。お酒は好きですが、悲しいかな許容量は人並み以下なので、せっかく買ったものがあまりおいしくないということも許されません。。

酒の一滴、血の一滴。




こういった知らない土地で必要な情報を収集したい時に最も効果的な方法が、”その土地の人に尋ねる”という事です。まさにドラゴンクエスト。




そしてその土地の情報を最も握る人物とは、

タクシーのおっちゃん。酒場のおっちゃん。宿屋のおっちゃん。

このいずれかのおっちゃんに聞けばまず間違いないです。

(ちなみに安売り系とゴシップ系の情報はおばちゃんに聞くと出てきます。笑)



部屋間違いのハプニングも利用し、宿屋のおっちゃんにターゲットを合わせ迫る事にしました。

先程の部屋が素晴らしかったことを説明し、同じ値段で泊まらせてくれたお礼を言うとともに買ってきた缶ビールを差し出し、笑顔を取ったところで「ランビックビールの美味いところはどこか?」という事を聞き出すと、一生懸命地図に書いたり説明したりして、3軒の店の場所をゲット。





De Bier Tempel  (デュ・ビール・テンペル)
 

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わりと観光客向け。品揃え豊富な店。広い店内にありとあらゆるビールが売っている。グラスとのセットで売っていたり、土産物として探すのであればここは外せない店。




Delices & Caprices (デリス&カプリス)

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土産屋的要素がゼロのベルギービール専門店。店主がとっても気さくで、相談に喜んで応えてくれる!しかも店の中でおいしいつまみとともに飲む事もできる!!酒屋と飲み屋がコラボした素晴らしいお店!



Molt Subit  (モルトスビト)

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      (写真左の店)

モルト・スビト 直訳で「即死」、、、。すごい名前です。
ここは前の二つと違い、バーの名前です。また、ランビックビールの銘柄の名前でもあります。

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ついに念願のランビックビールを現地で飲む!!

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さわやかな香り、
甘く酸っぱい味、
これがビール!?って味でした。
苦みはなく、とても爽やか〜♫
ホップの香りとはまた違う。


うまい。



その後自分で買ってきた土産や、日本でも売っているランビックビールを探して飲んだりするのですが、どれも酸っぱすぎてしまうんですよね、、、。やっぱり酒に旅はさせちゃ行けないんでしょうね。。







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2014年07月30日

Van der Feen ファン・デル・フェーン兄弟のライブ

この日はフリーソに誘われて、Van der feen(ファンデルフェーン)兄弟のLIVEに行きました。

van der feen 兄弟は両方ともオランダで活躍するジャズ兄弟。

兄のClemens (クレメンス)はベースを、

弟のPaul(ポール) はサックスを吹いていて、このポールはフリーソの作ったサックスを使っているプレーヤーなのです。

こんな感じ。
これはソプラノのプレイだけど、

リンクはこちら下指差し

https://www.youtube.com/watch?v=brxIAUrGfkc





BIMHUIS (ビムハウス)という、めちゃめちゃかっこいいモダンな建物で聞く。
川沿いに立つ施設の出っ張った部分がライブハウスになっている。


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ここはヨーロッパのミュージシャンの憧れであり、ステータスになるライブハウスだそうな。


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スタートはPMの8:30。18ユーロ

ちなみにあちらの6月は日がめちゃめちゃ長い!



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この明るさで夜8時位
夜の8時でも、こちらでいうところの4時くらいの明るさ、10時でやっと日が落ちて夕暮れになり、11時ですっかり暗くなる。


このなかなかお日様が落ちないという事って、文化への影響は大きいと思いました。

向こうの人達は6時で会社が終わってもまだまだ日が沈むまで4時間ありますからね。

日本的感覚だと2時くらいに仕事が終わる様な気になっちゃいます。

カフェのテラス席で晩ご飯食べながらちょっと一杯しててもまだまだ明るい。

まだ日が落ちてないうちに飲む酒ってうまいんですよねーーー。(笑)




スタンダードな曲は一切ない演目にもかかわらず、そしてこの時間帯にも関わらず、会場に小さな子を連れた家族が3組位自然に居たのが印象的でした。


良い子の寝る時間はとうにすぎているはずなのですが、でも前述の通り、外はまだほんのりと明るかったりするので、違和感はそれほど無いのです。


こんな小さい時からこう言った音楽を聞かされているのならば、耳も良くなるでしょう。


さすがに子供なので、曲の合間に席を立ったり動いたりする事があったのですが、

演奏者もその子に「退屈かい??笑 ごめんな!」みたいに話かけていて、会場の笑いを誘ってたりしていて、文化度の高さを感じました。。。


素晴らしい音楽を聞けて大満足!!

演奏終了後フリーソに会いにいき、次の日にはオランダから移動するので御礼を言いに行きました。

最後にフリーソ氏に、楽器を作っていて、治していて、あなたが一番大切に考えている事は何か?
と聞くと、

「常に奏者の声に耳を傾ける事だ」

と答えてくれました。


とても共感する言葉です。




posted by PORTE at 01:23| Comment(0) | ヨーロッパの旅

2014年07月28日

Amsterdam Winds (アムステルダム・ウインズ) その2

さてアムステルダムウインツ


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フリーソは元々科学者で、マックス・プランク研究所に所属して分子生物学を研究していたという凄い人です。



マックス・プランク研究所下指差し

http://ja.wikipedia.org/wiki/マックス・プランク研究所




マックスプランク研究所全体で、現在までにノーベル賞受賞者を15人輩出しているそうです。




、、、、、そんな人が、、なぜ楽器屋に、、、、笑




しかし音楽持つ力というのは強力に人の心を動かすし、狂わせるのですね(笑)



彼はやっぱり音楽とサックスが好きなために、マックスプランク研究所を辞め、まず楽器屋に転職し、そして理想とするサックスを作るがために独立したという経歴の持ち主です。




そんな彼のお店は広々とした綺麗な空間に、来客用の大きな机、壁にはビンテージのサックスが掛かっており、ガラスのショーケースの中には彼の作ったFree Wind Sax。そしてカウンターを挟み、大きな作業机、各種道具、設備、そして奥にも機械工具があるといった具合で、工房と店舗をミックスした作りとなっています。




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彼の仕事ぶりはさすが科学者らしく、楽器に関する感覚的な多くの事を理論と数値に落とし込み、

そして非常に丁寧に作業を行っていました。




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Free Wind Saxの事についての詳しい事については秘密だから教えないよ。という約束でしたが、机の上にある機材、道具などを説明してくれながら結構その楽器の事に付いても説明してくれたのでした。






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Free Wind Saxはその工程の非常に多くの作業を彼自身の手で行っておりました。

買ってきたパーツでは理想とする機構、構造、になり得ないので、細かいパーツも含めて一から作るしか無い様です。


私が見た中のそのなかでもとても感心したのがトーンホールの位置と大きさと高さに関する事。


トーンホールは吹奏感から音程、音色、ほとんど全ての要素に関わってくる重要な部分なのですが、この位置、高さ、大きさを非常に研究して作っていました。


そのためトーンホールは全てソルダードでしたし、キーのロッドとカップなどの溶接も全て自分でお濃なっているのです。


このトーンホールの高さ、位置、大きさは、楽器が一度完成してしまったらなかなか変更できる要素ではありません。

リペアマンのなかなか及ばざるところです。

穴をひとたび穿ってしまったら、音程を変えたいから穴を5mm上に移動しようとか、穴の直径広げようとか出来ない訳です。

勿論トーンホールとパッドの開きの距離などで調整する事もできますが、範囲が決まっています。



ここを工場に任さず、自分自信の手によってしっかりコントロールしているという事は非常に重要なわけです。


とちゅう突然壁にかかっていた紙を裏返し、

「 これだけはねーーー!みせられないのよーーーー!これの中にどの位置でどの高さでどの大きさでトーンホールを穿つか書いてあるからネ!!これは秘密にしないと!」

と慌てていましたが、

それほど大切に考えているという事です。







そしてもう一つポイント高いなあと思った事が、トーンホールの位置に合わせてカップとしのぎを溶接しているという事。

たまにパッドのわだちがトーンホールの真ん中に来ていない楽器を見た事ありませんか?

こういうの下指差し


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いや、、、この図だと分解した事のある人じゃないと分かりにくいですね、、

外からみるとカップの金属の部分がトーンホールの端に寄ってしまっているという状態の事です。

写真のパッドはトーンホールあと(わだち)が、パッドの中心から少し左によってしまっているのが分かりますか?



左右のズレならしのぎを左右に振るだけで対応が可能なのですが、前後のズレを修正する為には溶接をし直す必要があり、大変です。(しかもここはハンダよりも融点の高いロウ付けを行う箇所なのです。)大抵そこまでしません。


前後のズレはパッド自体の厚みやカップの角度によって調整はできるので、塞がっていれば”良し”とする場合がほとんどです。

でもやっぱり孔に対して真ん中に来ている方がベストですよね?


通常キーの”ロッド”と”カップ”は設計に基づき先に溶接されます。
設計通りに”キー”が組み上がって、楽器に合わされば良いのですが、
この溶接時に少し寸法をまち違ったり、または管体側に違う規格のパーツが混じっていて(マイナーチェンジによるものだったり)それにつじつま合わせてる形で組み上げるとトーンホールの真ん中にカップの中心が合わなくなる事があります。


これをなくすには、ロッドとカップを溶接し、”キー”と呼ばれる部品になる前に、その楽器のそのキーに該当するトーンホールに合わせながら溶接をする必要があります。


、、、、、説明するのも面倒くさければ、呼んでる方も面倒くさい位ですから、(笑)


実際にするとなると面倒です。


ここにこだわっているメーカーは私の知る限り日本のヤナギサワの高級機種だけです。
他の大きなサックスメーカーもそこをそこまで気にしてはいません。




しかしフリーソはそこを丁寧にヤナギサワの高級機種と同じ様に作業をしていました。

トーンホールの位置を自由に変える事が出来るという事は、ロッドとカップの溶接もそれに合わせなければならないので必然の作業ともなりますが、このことからも彼が非常にこだわってつくっているという事が伝わります。


free winds sax は基本的に受注生産オーダーメードの楽器ですが、この”トーンホールの位置を自由に変える事ができる”という事が、私から見たこのサックスの最大の利点であり特徴だと思います。奏者の要望に合わせて楽器の設計を変えてしまう。まさにFree Winds.





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その後沢山の事を話、吸収させていただきました。




私もいつかフリーソの様に、自分のサックスを作れる様になりたいものです。

投資家のかた、お金が唸っている方、是非ご連絡下さい。
口座番号をお伝えいたしますので、、、、、 笑 







posted by PORTE at 03:57| Comment(0) | ヨーロッパの旅