2015年05月24日

ポジションの話〜 サックスのキーの運動を考える その3

マーク6とマーク7のキー配置の違いに注目して、キーの動き、キーの押し易さというものがどういった要素で構成されているのかを考えてきました。




キーの押し易さ の印象は、


•キーの回転軸からキーを押す位置(作用点)までの距離における、機械動作的な運動モーメント

•キーそのものの位置と、奏者の手の動作の基準点までの距離、

•二つの要素から導きだされる手、指の動作方向の角度などによる 指の機械動作的な運動モーメント(言葉の使い方が合っているかわかりませんが、、)




のおおよそ3つの要素で説明できるということでまとめられるかもしれません。








ところで、、


二つ前のブログ記事にあるとおり、指の動作の基準点は、各指の運動の進行方向に対しての出発点である手首の中にあると言えると書きましたが、手首の中ではキーの距離を測る基準としてはふさわしくなかったので仮に親指としてキーとキーとの間の距離を測りました。 



実際のところは手首の中にある基準点から、キーを押さえる所までの距離が押し易さに関係する正確な距離です。
基準点からキーまでの距離を自分に押し易い位置に都合をつければ、押し易さが改善されます。




つまり、


例えば、小指が遠いと感じた場合、


手首を小指側に近づけてあげるのです。



手首の中にある運動の基準点を、より運動がスムーズになる位置に移動する事によって、キーまでの距離もかえる事ができるし、運動の方向も変わるので、押し易さが変わります。




実はこんなに難しい言葉でなくても、無意識のうちに誰でも行っている行為です。



人によっては「手首を寝かせる」とか、「手首をひねる」、「親指の位置をずらす」「肘を体から離す」、「楽器を寝かせる」

といった言葉で表現したりします。


また、位置的な事もさることながら、手首を捻るといった動作を、キーを押す運動の中に組み込む事によって、通常指の動きだけでキーを押す事に対して、肘や手首の運動モーメントも利用できるので、さらに押し易さにも影響が表れます。


例えば私の場合だいたい”普通”のポジションってこんな所だと思いますが、、


_DSC0865.jpg



もし小指のキーが遠いと感じていて、困っているとしたら、
親指をここまで下にずらせば小指までの距離は縮まります。


_DSC0866.jpg




逆に、マーク6などの小指のキーが小さい楽器などで、指が余ってしまい困っている方等は、
親指をこの位置に移動させれば、小指が押し易い位置までずらせるのではないでしょうか?


_DSC0873.jpg



中古のマーク6を観察すると、結構な割合でこのサムフックの横のラッカーが禿げています。
親指が余ってしまうこの持ち方をしている人は多いのだと思います。

ご自分の楽器をみてここが禿げていたり、よく見てみると親指が余っているなんて方は、
ウッドストーンからでているのこのパーツが有効かもしれません。 


th2.jpg


サムフックが横まで伸びているので、持ち易くなります。



posted by PORTE at 17:35| Comment(0) | 日記