2014年07月30日

Van der Feen ファン・デル・フェーン兄弟のライブ

この日はフリーソに誘われて、Van der feen(ファンデルフェーン)兄弟のLIVEに行きました。

van der feen 兄弟は両方ともオランダで活躍するジャズ兄弟。

兄のClemens (クレメンス)はベースを、

弟のPaul(ポール) はサックスを吹いていて、このポールはフリーソの作ったサックスを使っているプレーヤーなのです。

こんな感じ。
これはソプラノのプレイだけど、

リンクはこちら下指差し

https://www.youtube.com/watch?v=brxIAUrGfkc





BIMHUIS (ビムハウス)という、めちゃめちゃかっこいいモダンな建物で聞く。
川沿いに立つ施設の出っ張った部分がライブハウスになっている。


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ここはヨーロッパのミュージシャンの憧れであり、ステータスになるライブハウスだそうな。


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スタートはPMの8:30。18ユーロ

ちなみにあちらの6月は日がめちゃめちゃ長い!



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この明るさで夜8時位
夜の8時でも、こちらでいうところの4時くらいの明るさ、10時でやっと日が落ちて夕暮れになり、11時ですっかり暗くなる。


このなかなかお日様が落ちないという事って、文化への影響は大きいと思いました。

向こうの人達は6時で会社が終わってもまだまだ日が沈むまで4時間ありますからね。

日本的感覚だと2時くらいに仕事が終わる様な気になっちゃいます。

カフェのテラス席で晩ご飯食べながらちょっと一杯しててもまだまだ明るい。

まだ日が落ちてないうちに飲む酒ってうまいんですよねーーー。(笑)




スタンダードな曲は一切ない演目にもかかわらず、そしてこの時間帯にも関わらず、会場に小さな子を連れた家族が3組位自然に居たのが印象的でした。


良い子の寝る時間はとうにすぎているはずなのですが、でも前述の通り、外はまだほんのりと明るかったりするので、違和感はそれほど無いのです。


こんな小さい時からこう言った音楽を聞かされているのならば、耳も良くなるでしょう。


さすがに子供なので、曲の合間に席を立ったり動いたりする事があったのですが、

演奏者もその子に「退屈かい??笑 ごめんな!」みたいに話かけていて、会場の笑いを誘ってたりしていて、文化度の高さを感じました。。。


素晴らしい音楽を聞けて大満足!!

演奏終了後フリーソに会いにいき、次の日にはオランダから移動するので御礼を言いに行きました。

最後にフリーソ氏に、楽器を作っていて、治していて、あなたが一番大切に考えている事は何か?
と聞くと、

「常に奏者の声に耳を傾ける事だ」

と答えてくれました。


とても共感する言葉です。




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2014年07月28日

Amsterdam Winds (アムステルダム・ウインズ) その2

さてアムステルダムウインツ


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フリーソは元々科学者で、マックス・プランク研究所に所属して分子生物学を研究していたという凄い人です。



マックス・プランク研究所下指差し

http://ja.wikipedia.org/wiki/マックス・プランク研究所




マックスプランク研究所全体で、現在までにノーベル賞受賞者を15人輩出しているそうです。




、、、、、そんな人が、、なぜ楽器屋に、、、、笑




しかし音楽持つ力というのは強力に人の心を動かすし、狂わせるのですね(笑)



彼はやっぱり音楽とサックスが好きなために、マックスプランク研究所を辞め、まず楽器屋に転職し、そして理想とするサックスを作るがために独立したという経歴の持ち主です。




そんな彼のお店は広々とした綺麗な空間に、来客用の大きな机、壁にはビンテージのサックスが掛かっており、ガラスのショーケースの中には彼の作ったFree Wind Sax。そしてカウンターを挟み、大きな作業机、各種道具、設備、そして奥にも機械工具があるといった具合で、工房と店舗をミックスした作りとなっています。




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彼の仕事ぶりはさすが科学者らしく、楽器に関する感覚的な多くの事を理論と数値に落とし込み、

そして非常に丁寧に作業を行っていました。




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Free Wind Saxの事についての詳しい事については秘密だから教えないよ。という約束でしたが、机の上にある機材、道具などを説明してくれながら結構その楽器の事に付いても説明してくれたのでした。






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Free Wind Saxはその工程の非常に多くの作業を彼自身の手で行っておりました。

買ってきたパーツでは理想とする機構、構造、になり得ないので、細かいパーツも含めて一から作るしか無い様です。


私が見た中のそのなかでもとても感心したのがトーンホールの位置と大きさと高さに関する事。


トーンホールは吹奏感から音程、音色、ほとんど全ての要素に関わってくる重要な部分なのですが、この位置、高さ、大きさを非常に研究して作っていました。


そのためトーンホールは全てソルダードでしたし、キーのロッドとカップなどの溶接も全て自分でお濃なっているのです。


このトーンホールの高さ、位置、大きさは、楽器が一度完成してしまったらなかなか変更できる要素ではありません。

リペアマンのなかなか及ばざるところです。

穴をひとたび穿ってしまったら、音程を変えたいから穴を5mm上に移動しようとか、穴の直径広げようとか出来ない訳です。

勿論トーンホールとパッドの開きの距離などで調整する事もできますが、範囲が決まっています。



ここを工場に任さず、自分自信の手によってしっかりコントロールしているという事は非常に重要なわけです。


とちゅう突然壁にかかっていた紙を裏返し、

「 これだけはねーーー!みせられないのよーーーー!これの中にどの位置でどの高さでどの大きさでトーンホールを穿つか書いてあるからネ!!これは秘密にしないと!」

と慌てていましたが、

それほど大切に考えているという事です。







そしてもう一つポイント高いなあと思った事が、トーンホールの位置に合わせてカップとしのぎを溶接しているという事。

たまにパッドのわだちがトーンホールの真ん中に来ていない楽器を見た事ありませんか?

こういうの下指差し


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いや、、、この図だと分解した事のある人じゃないと分かりにくいですね、、

外からみるとカップの金属の部分がトーンホールの端に寄ってしまっているという状態の事です。

写真のパッドはトーンホールあと(わだち)が、パッドの中心から少し左によってしまっているのが分かりますか?



左右のズレならしのぎを左右に振るだけで対応が可能なのですが、前後のズレを修正する為には溶接をし直す必要があり、大変です。(しかもここはハンダよりも融点の高いロウ付けを行う箇所なのです。)大抵そこまでしません。


前後のズレはパッド自体の厚みやカップの角度によって調整はできるので、塞がっていれば”良し”とする場合がほとんどです。

でもやっぱり孔に対して真ん中に来ている方がベストですよね?


通常キーの”ロッド”と”カップ”は設計に基づき先に溶接されます。
設計通りに”キー”が組み上がって、楽器に合わされば良いのですが、
この溶接時に少し寸法をまち違ったり、または管体側に違う規格のパーツが混じっていて(マイナーチェンジによるものだったり)それにつじつま合わせてる形で組み上げるとトーンホールの真ん中にカップの中心が合わなくなる事があります。


これをなくすには、ロッドとカップを溶接し、”キー”と呼ばれる部品になる前に、その楽器のそのキーに該当するトーンホールに合わせながら溶接をする必要があります。


、、、、、説明するのも面倒くさければ、呼んでる方も面倒くさい位ですから、(笑)


実際にするとなると面倒です。


ここにこだわっているメーカーは私の知る限り日本のヤナギサワの高級機種だけです。
他の大きなサックスメーカーもそこをそこまで気にしてはいません。




しかしフリーソはそこを丁寧にヤナギサワの高級機種と同じ様に作業をしていました。

トーンホールの位置を自由に変える事が出来るという事は、ロッドとカップの溶接もそれに合わせなければならないので必然の作業ともなりますが、このことからも彼が非常にこだわってつくっているという事が伝わります。


free winds sax は基本的に受注生産オーダーメードの楽器ですが、この”トーンホールの位置を自由に変える事ができる”という事が、私から見たこのサックスの最大の利点であり特徴だと思います。奏者の要望に合わせて楽器の設計を変えてしまう。まさにFree Winds.





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その後沢山の事を話、吸収させていただきました。




私もいつかフリーソの様に、自分のサックスを作れる様になりたいものです。

投資家のかた、お金が唸っている方、是非ご連絡下さい。
口座番号をお伝えいたしますので、、、、、 笑 







posted by PORTE at 03:57| Comment(0) | ヨーロッパの旅

2014年07月13日

Amsterdam Winds (アムステルダム・ウインズ) その1

アムステルダムに”アムステルダム・ウインツ”(Amsterdom winds)
というお店があります。


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アムステルダム ウインズ
http://amsterdamwinds.nl



サックス以外のリペアや販売も行っていますが、”サックス”に特化した楽器店です。

そこのお店を一人で切り盛りしているのがFriso Heidinga(フリーソ氏)



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彼は優れたリペアマンであり、また自分自身で”Free Wind Sax"というサックスを一人で作っているという方です


このお店を知ったきっかけはキャンディー・ダルファーがそのサックスを使っているという情報を知った事からでした




そうしてお店のホームページにたどり着き、初めてその楽器の写真を見てたのですが、

これが素晴らしい雰囲気を持った楽器なのです。

サックスというの楽器は一つ一つのパーツがとても多いため、まったくの”個人”で作るというには大変すぎる楽器なのです

個人が車を作る感覚に似ていると言えばいいでしょうか? 

流れ作業が必要だし、専用の道具、機械も個人レベルで用意出来る様なものではない

あらかじめ量産を見込んだ上で機械を買うなりリースを受けるなりで投資しなければ用意できないのです

非常に大きな投資と技術を持った人間が必要

サマージャンボが当たっても足りないくらいです。



ところがこのフリーソさんは個人で作っているとの事、、、


良くあるパターンが設計だけ自社で行い、台湾のサックス工場で作ってもらう方法や、台湾のサックス工場でパーツを買って輸入し、自分のところで組み上げるという方法です。


今この方法は世界的に流行っており、新興のブランドや、老舗のビギナーズモデルに至たるまで、

さらに、ここ数年頻繁に出てきている日本の新興のメーカーもほぼこれに当てはまると思います。

自分の工場を持たず、台湾の工場に作らせ、自社のブランドのロゴを入れて販売するという方法。

台湾は今や世界で一番サックス作りが盛んな国ですし、(サックス工場だけでなんと20社以上あるのです!)

いまやサックス作りのノウハウをすっかり蓄積し、とてもクオリティーのある楽器も作れる様になってきています。



しかしそういったわけで、基本構造や共通しているパーツを見て、”この楽器台湾で作ったんだろうな”という事は割と見てすぐに分かるものなのですが、

このフリーソ氏が作った楽器を見る限り、そうだと言えない雰囲気がありました。



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とても良い雰囲気を持つ楽器、そして一人で作っているという事、僕の好きなプレーヤーの一人であるキャンディー・ダルファーもつかっているという事。


さらにオランダは日本に比べても人口が少ないけれども、クラシック、ジャズ問わず優れたサックス奏者が沢山居る事でも知られています。

Raaf Hekkema、Arno Bornkamp, Hans Dulfer, Candy Dulfer、、、、etc

そういった素晴らしい奏者を支え、人口70万人のアムステルダムという都市で、サックス専門の楽器店として
経営している事にも非常に興味がありました。


そしてフリーソの作るサックスの謎も見てみたい!

そんなわけで是非見たいと思ったアムステルダムウインツ



タイミング良く旅に出る前の4月にキャンディーダルファーさんの日本ツアーにフリーソ氏も同行するという情報をゲット!

そういったわけで日本のライブ会場でフリーソ氏と会う事ができ、お店に行きたいという思いを伝えて挨拶する事が出来ていたのです。

その後メールやfacebookでのやり取りをかさね、


「作っているサックスの謎については企業秘密だから全てを教える事は出来ないけど、仕事を見るだけだったらいつでもウェルカム♫」 


と快諾して頂き、 突撃する事となりました


といっても言葉が不自由なので、
アムステルダム滞在中一日はオランダ在住の日本人サクソフォニスト岡部源蔵氏に通訳をしてもらいました。


CD-cover-Okabe-family.jpg



岡部源蔵のブログ
http://blog.genzookabe.com/#home


岡部源蔵さんはイタリアの音楽学校でクラシックを学び、オランダの音楽学校でJAZZを学び、いまはオランダを本拠地として活躍するサックスのみならず、編曲や作曲も手がける音楽家です。

そもそもフリーソと会う事が出来たのも、源蔵さんにも相談したおかげというのもあります。

ハーグ在住の源蔵さんはフリーソのお店に行っていて懇意の仲なのです。

本当に感謝です。


そんな源蔵さんのアルバムはこちら!!笑下指差し

http://www.amazon.co.jp/Okabe-Family/dp/B00B5UA2IY/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1360930017&sr=8-1

このアルバムの中でもラストに収録されている「赤とんぼ」、超オススメなので是非聞いてみて下さい♫



つづく

posted by PORTE at 00:31| Comment(0) | ヨーロッパの旅