あらま、
気がつけば前のブログ記事は2月ですか、、、。
もうすっかり夏です。
さて、8月から勝手ながら営業時間を変更させて頂きます。
平日、土曜日、日曜日とも11時に開店し、19時で閉店ということにいたします。
オープン以来、平日は13:00〜21:00 休日は11:00〜19:00ということでやってまいりました。
これは平日、お仕事終わりや部活動が終わった後、フラーッとお立ち寄り頂くために夜遅くまでの営業をしたかったためでした。
平日のしかも午前中に楽器屋が開いていてもあんまり意味が無いのじゃないかと思っていたのです。
平日の日中に楽器屋に来て下さる方はミュージシャンくらいなもので、しかも、たいていのミュージシャンは仕事が夜だし、早起きな人はあまりいないから(笑)、それに合わせて昼過ぎの1時からでよかろうという考えだったのです。
ところが、、。
お店を始めてみて分かった事ですが、平日の午前中に来たいというお客さま、お問い合わせのほうが多いのですね。
お店をはじめてから気がついた事って色々ありますが、サックスを吹いている方がこんなにも多く、多様であるというのも嬉しい予想外の一つでした。
私が考えていた東京に勤めてに出て、船橋あたりに帰る時には19時、20時頃という方や、
土日は部活だから来れない、唯一平日の部活が終わった後の夜なら来れるという方だけでなく、
船橋近くだけで沢山サックスを吹かれている方がいらっしゃるということ、また、立地的な理由ではなくポルテに来たいということで、遠くからわざわざ足をお運びになってくださるお客さまも多く、(本当にありがたいことです。)平日の午前中から開いていた方が便利な方も多いだろうなと思ったのです。
考えてみると、私も平日が休みですが、用事はなるべく午前中に済ませておきたいもんですもんね。
こうして考えてみるとみなさん色々なお仕事をされていて、そして音楽を楽しんでいるのですね。
素晴らしい事だと思います。
というわけで朝にシフトすることとなったのですが、
まあ営業時間などあって無きようなものです。
当然のことながらというか、恥ずかしながらというか、お店の営業時間の中で仕事が終わることなどほとんど無く、朝早く来てやるか、夜遅く残るかどちらかです。
こう書くと、同情をさそっているような、努力アピールしているような、大変お恥ずかしい文章になってしまうのですが(笑)ブッキングさえしなければ営業時間外でも店にいて対応できるので、是非お気軽にお電話下さいというメッセージです。
楽器の修理ってタイミングが重要な時がありますからね、特にコンクール前のこの時期など。
残業、有給未消化、長時間労働が社会的な問題になっている昨今ですが、
私の場合仕事というか、好きな事させてもらってるという気持ちのが多いですね。
あとやっぱり上手くなりたいというのもありますよね。
せっかく好きな事をしているのだから、上手になりたい。もっと上手く、綺麗に、早く、楽器を直し、調整し、楽器の音を良くしたい。
この想いは楽器を吹いている人にとっても共通の想いだと思います。
やっぱり上手になりたいですもんね。
しかし、この梅雨明けの夏空。
海行きたくなりますねーーー!!!昼からビール飲みたいですねーー!!笑
フランス人って一日7時間労働で、夏休みも2週間きっちりバカンスと称してがっつり休むそうですよ。。
2週間遊んじゃったら現世に戻って来れませんよ。笑
2016年07月31日
営業時間の変更
posted by PORTE at 18:24| Comment(0)
| 日記
2016年02月23日
デザインってすごい
人のご縁というのは本当に面白いし、ありがたいことです。
最近は特にそういった人と人との縁によって進んでいるアイディアやプロジェクトがありまして、じきにまたFacebookやブログでもご紹介させて頂こうと思っているのですが、まずはこちら。

日本工学院専門学校を卒業予定の守田真純さんが、卒業制作の題材としてミュージックポルテのブランディングをしてくれました!
どういうことかというと、、
毎年この学校では卒業制作として、自由に自分で題材をえらび、デザインに関する”なにか”を作る事になっているそうです。
そしてその制作物は2月に蒲田のホールで展示され、中でも優れているとされた作品に関しては、場所を移し上野の東京都美術館で展示される事になります。
私は蒲田のホールで実際に見てきたのですが、どれもクリエイティブ溢れる素晴らしい作品ばかり!
写真を使って表現する方、幾何学的な模様を組み合わせて絵を描いている方、音声と立体的な切り絵を作って表現をする方、、
アイディアが沢山つまっており、そしてそのクオリティーの高さに驚きました!
すぐに仕事として通用するものばかり。 実際に三菱鉛筆と学生のコラボレーションによって、すでに製品として市場に出ている鉛筆専用の販促用ディスプレイなんかもあり、非常に刺激を受けました。
そんな卒業制作という専門学校生活最後の集大成として、ポルテを選んでくれた守田さんは市立船橋高校でクラリネットを吹いて過ごし、青春を吹奏楽部にかけた経歴の持ち主。笑顔が素敵でハツラツとしたエネルギーのあるお嬢さんです。
元はといえば、ショップカードの様なものを書いてくれないかしら?とこちらからお願いした事が発端だったのですが、卒業制作の題材にしたいと話が進んで行き、、、こんなに素敵な数々を作ってくれました!!
これがほんとに素晴らしい出来でわたくし感激!!!
ぜひその素晴らしい作品をご覧下さい


こんなブースになっていて、、

お店のポスター

看板。 ちなみに正しくは2013年からやっております。笑

発想がステキ!

修理道具のシール

サックスのパーツのイラスト。 キーの形と小人の格好が似ていたり、細かい所が面白い!!


コンセプトブック。 中にはポルテがどんな思いで楽器に接しているかが書かれている。元々ホームページ用に書いた文章を守田さんがイラスト付きのコンセプトブックにしてくれた。

スカーフ。 最近はかばん、バッグの取っ手にスカーフを巻いておしゃれするのが流行っているそうで、楽器のケースの取っ手に巻いてもおしゃれなんじゃないかと思って、、とのこと。 なーーーるほどねえーー!!

ただのサックスではない。 足が生えている。笑

メトロノームのトートバッグ。
どれもこれも、なーーーんてステキなのでしょう!!
何かを表現したい時に、
言葉で伝えたいけれども、伝わりにくい事や、
説明したくても言葉が多くなりすぎてしまって、どうしたって説明しきれない事って誰にでもあると思います。
特にお店や企業の場合、伝えたい事、いいたい事は山の様にあるけれど、そのなかで何を重要と考えていて、どこを切り取るか?によってまったく印象が変わってきますので、難しい所です。
それをこんな風に一瞬で表現してしまう所がこういうデザインの力だなあとあらためて思いました。
言葉で伝えきれないものを表現するのは音楽も一緒ですけれども。
いつも心にあることですが、ミュージックポルテとは音楽の扉。
サックスはそういった意味で誰にだって簡単に音がでて、音楽を楽しめる素晴らしい楽器だし、
この楽器を通じて沢山の人に音楽を知っていただきたい、 音楽を通じていろんな人との出会いがある最初の場所でありたいと思う気持ちを、守田さんの技でもって表現してもらった様な気がします。
いやオマエのところかなりマニアックなサックス屋だろ という声も何処からか聞こえてくる様な気もする、、笑
いや本当なぜかコントラバスサックスまである不思議な店ですが、まあ頂上が高い山ほどすそ野は広いと言いますし、、、、出来る事からコツコツと積み重ね、プロからビギナーまで、あらゆる角度からのご要望にお応えできる、分かり易く安心してご来店頂ける店をこれからも目指します!♫
そしてこの作品は上野で展示中!

是非足を運んでみて下さいませ♫
posted by PORTE at 19:05| Comment(0)
| 日記
2016年01月27日
キーの開きのはなし
Porteのリペア受付表には、キーの開きの広さをメモする欄があります。


キーの開き具合を重要な要素と考えているからです。
ここでいうキーの開きの広さ というものは トーンホールの端からからパッドまでの距離のことで、
これです

この距離のことです。
キーの開きはサックスの調整にあたって、音程、音色、フィンガリング、等等、 様々に絡む重要な要素で、しかも具体的に数値で表すことができる数少ない確かなポイントの一つです。
私はこんな道具を使って計っています。

自作の0.5mm単位のゲージです。これを隙間に挟んで大きさを測ります。
例えばレ、ミ、ファの音程が高い、とか、指が届きにくい気がしたりとか。
もし自分の演奏の中にお悩みがあったとしたら、ここをチェックしてみるのも良いかもしれませんね。
ご自分でチェックすることもできますよ!
なんでもいいので固めの紙(名刺とか?)を定規でアルトなら6.0mmとか8.0mmに切って、画像の様に挟んであげれば良いのです。

さてこのキー開き具合。
メーカーよってモデルによっても違いがありますが、基準があります。
一般的には、
左手の中指で押すキーの下にある、変え指のシ♭の B♭(Bisキー) と 右手の人差し指 F を計ります。
ここを計ってあとは横から見た時にキーの高さが揃うように調整するのです。
(モデルによっての違いやアルトやテナーの違いや工夫も当然ございます。)

一般的な開きの基準値は下記の通りです。
bis F
ソプラノ 4.5 6.5
アルト 6.0 8.0
テナー 6.5 8.5
バリトン 7.5 9.5
あくまで一般的な数値です。
例えばセルマーの基準値はこれよりも少し大きいです。
アルトを例にすると、左手が5.0だと凄い狭い印象。7.0だとかなり広い印象。 右手が8.0を切ると狭い、9.0だとかなり広い。
ざっくばらんにそんな感じの印象です。
コンマmmの範囲で調整しますが、印象は人それぞれです。
そんなに敏感で無い方だとしても0.5mm違うと誰でも変わったな!という印象を感じるはずです。1mm違うと確実にどなたでも気がつかれるはずです。
各メーカーの最終組み立て工程では上の画像にある様なゲージをそれぞれ持っていて、計った上でバランスを取っています。
けっこう基準値に厳格に組み立てているメーカー、結構ファジーでまちまちなメーカーもあります。(笑)
新品なのに、楽器ごとの個体差が激しいメーかーは、このことが一つの要因だったりもします。
ちなみにオランダのクラフトマンは右手の薬指の数値で基準にしていました。リペアマンの考え方や流派によっても違うのです。
ではこの開きが広いと?狭いと?どうなるのでしょう?
開きが広いと、、、
・音は明るくなる 散らかる 鳴る (個人的に明るい、暗いという言い回し、適切でないのであまり使わないのですが便宜上、、、)
・指の運動距離が多くなる
・音程が低くなる(開き加減にもよるし、マウスピースの差し込み加減にもよりますし、トータルのバランスで考えるので一概にはいえませんが、まあ狭いときよりは高くなる。)
開きが狭いと、、、
・音はまとまる こもる 暗くなる 落ち着く
・指の運動距離が少なくなる (フィンがリングはやりやすい)
・音程は低くなる(開き加減にもよるし、マウスピースの差し込み加減にもよりますし、トータルのバランスで考えるので一概にはいえませんが、まあ広いときよりは低くなる。)
こんな感じです。
すごーーく簡単に書いておりますので、少し正確でない表現もございますが、大体でお受け取り下さいませ。
たとえばセルマーをお使いのお客さま。
ヤナギサワ、ヤマハに比べてキーが離れているなあとか、大きいなあと感じる事はございませんか?
やっぱり外人は手がデカいのかな、、なんてつい思ってしまうのですが、、、
じつはセルマーの初期設定はけっこう広めに作られているだけだったりします。
(もちろんセルマーなりに理由があって広くしているのですが、、広すぎるものも多々)
一般的な開き(つまりせまく)に戻してあげれば、そんな印象もなくなり、しかも音も散らからず、中音のピッチ高くなりがちなレ、ミ、ファ、の音程が良くなった。 という事もあります。
楽器が悪いのか、、、自分のせいなのか、、、、わからず悩んでいるお客さまも随分多い事とと思います。
ぜひ! 自分のせいにする前に、楽器のせいにしてみましょう。笑
じつは使っている楽器が極端に狭かったり、、広かったりするかもしれません。
プロでなくては解りづらいような楽器のバランスに比べて、開きは一目瞭然で解ります。
楽器の開きの大きさを知るという事は、
現在の自分の奏法が、楽器にとってどういった状況なのか?
という、普段知りづらい事をする”すべ”でもあるという事です。
もしお使いの楽器が、知らずうちに基準から大きく外れて広くなっていたりして、そのまま練習していたら、
変なクセのある奏法になってしまう恐れもあるのです。
もっと突っ込んで話をすると、
一人一人、使っているマウスピースやリード、奏法が違うように、
それぞれの人が理想とするキーの開きは、奏者とリペアマンとのコミニケーションの中でしか生まれません。
キーの開き数値も含め、過去の調整内容はお客さまごとにデータとして保管しているので、ご来店が重なって楽器のコンディションが良くて、奏者の方向性(mp,リードのセッティングやメインで演奏する音楽性)などが解って来ますと、このキーの開きをお客さまに合わせて提案させていただいたり、試していただいたり、という様な細かなサービスも可能になって参ります。
お悩みの方は是非一度ご相談くださいませ♫


キーの開き具合を重要な要素と考えているからです。
ここでいうキーの開きの広さ というものは トーンホールの端からからパッドまでの距離のことで、
これです


この距離のことです。
キーの開きはサックスの調整にあたって、音程、音色、フィンガリング、等等、 様々に絡む重要な要素で、しかも具体的に数値で表すことができる数少ない確かなポイントの一つです。
私はこんな道具を使って計っています。

自作の0.5mm単位のゲージです。これを隙間に挟んで大きさを測ります。
例えばレ、ミ、ファの音程が高い、とか、指が届きにくい気がしたりとか。
もし自分の演奏の中にお悩みがあったとしたら、ここをチェックしてみるのも良いかもしれませんね。
ご自分でチェックすることもできますよ!
なんでもいいので固めの紙(名刺とか?)を定規でアルトなら6.0mmとか8.0mmに切って、画像の様に挟んであげれば良いのです。

さてこのキー開き具合。
メーカーよってモデルによっても違いがありますが、基準があります。
一般的には、
左手の中指で押すキーの下にある、変え指のシ♭の B♭(Bisキー) と 右手の人差し指 F を計ります。
ここを計ってあとは横から見た時にキーの高さが揃うように調整するのです。
(モデルによっての違いやアルトやテナーの違いや工夫も当然ございます。)

一般的な開きの基準値は下記の通りです。
bis F
ソプラノ 4.5 6.5
アルト 6.0 8.0
テナー 6.5 8.5
バリトン 7.5 9.5
あくまで一般的な数値です。
例えばセルマーの基準値はこれよりも少し大きいです。
アルトを例にすると、左手が5.0だと凄い狭い印象。7.0だとかなり広い印象。 右手が8.0を切ると狭い、9.0だとかなり広い。
ざっくばらんにそんな感じの印象です。
コンマmmの範囲で調整しますが、印象は人それぞれです。
そんなに敏感で無い方だとしても0.5mm違うと誰でも変わったな!という印象を感じるはずです。1mm違うと確実にどなたでも気がつかれるはずです。
各メーカーの最終組み立て工程では上の画像にある様なゲージをそれぞれ持っていて、計った上でバランスを取っています。
けっこう基準値に厳格に組み立てているメーカー、結構ファジーでまちまちなメーカーもあります。(笑)
新品なのに、楽器ごとの個体差が激しいメーかーは、このことが一つの要因だったりもします。
ちなみにオランダのクラフトマンは右手の薬指の数値で基準にしていました。リペアマンの考え方や流派によっても違うのです。
ではこの開きが広いと?狭いと?どうなるのでしょう?
開きが広いと、、、
・音は明るくなる 散らかる 鳴る (個人的に明るい、暗いという言い回し、適切でないのであまり使わないのですが便宜上、、、)
・指の運動距離が多くなる
・音程が低くなる(開き加減にもよるし、マウスピースの差し込み加減にもよりますし、トータルのバランスで考えるので一概にはいえませんが、まあ狭いときよりは高くなる。)
開きが狭いと、、、
・音はまとまる こもる 暗くなる 落ち着く
・指の運動距離が少なくなる (フィンがリングはやりやすい)
・音程は低くなる(開き加減にもよるし、マウスピースの差し込み加減にもよりますし、トータルのバランスで考えるので一概にはいえませんが、まあ広いときよりは低くなる。)
こんな感じです。
すごーーく簡単に書いておりますので、少し正確でない表現もございますが、大体でお受け取り下さいませ。
たとえばセルマーをお使いのお客さま。
ヤナギサワ、ヤマハに比べてキーが離れているなあとか、大きいなあと感じる事はございませんか?
やっぱり外人は手がデカいのかな、、なんてつい思ってしまうのですが、、、
じつはセルマーの初期設定はけっこう広めに作られているだけだったりします。
(もちろんセルマーなりに理由があって広くしているのですが、、広すぎるものも多々)
一般的な開き(つまりせまく)に戻してあげれば、そんな印象もなくなり、しかも音も散らからず、中音のピッチ高くなりがちなレ、ミ、ファ、の音程が良くなった。 という事もあります。
楽器が悪いのか、、、自分のせいなのか、、、、わからず悩んでいるお客さまも随分多い事とと思います。
ぜひ! 自分のせいにする前に、楽器のせいにしてみましょう。笑
じつは使っている楽器が極端に狭かったり、、広かったりするかもしれません。
プロでなくては解りづらいような楽器のバランスに比べて、開きは一目瞭然で解ります。
楽器の開きの大きさを知るという事は、
現在の自分の奏法が、楽器にとってどういった状況なのか?
という、普段知りづらい事をする”すべ”でもあるという事です。
もしお使いの楽器が、知らずうちに基準から大きく外れて広くなっていたりして、そのまま練習していたら、
変なクセのある奏法になってしまう恐れもあるのです。
もっと突っ込んで話をすると、
一人一人、使っているマウスピースやリード、奏法が違うように、
それぞれの人が理想とするキーの開きは、奏者とリペアマンとのコミニケーションの中でしか生まれません。
キーの開き数値も含め、過去の調整内容はお客さまごとにデータとして保管しているので、ご来店が重なって楽器のコンディションが良くて、奏者の方向性(mp,リードのセッティングやメインで演奏する音楽性)などが解って来ますと、このキーの開きをお客さまに合わせて提案させていただいたり、試していただいたり、という様な細かなサービスも可能になって参ります。
お悩みの方は是非一度ご相談くださいませ♫
posted by PORTE at 15:56| Comment(0)
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